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こんにちは:岐阜天文台長・正村一人さん /岐阜 ◇裏方に徹し営業奔走 県内唯一の私設天文台、岐阜天文台(岐阜市柳津町)は、国内最大級の巨大望遠鏡を備えている。71年の開台以来、宇宙のロマンを伝えてきた。台長の正村一人さんの本業は歯科医。「台長ですが、私、実はあまり星に詳しくないんですよ」と、申し訳なさそうに切り出した。 98年11月、私財をはたき天文台を創設者したアマチュア天文家の父一忠さん(享年78歳)を交通事故で亡くし、急きょ、台長を引き受けることになったからだ。 なんの引き継ぎもなく台長になり、最初は苦労ばかりだった。例えば、県教委に提出する年次報告書。「書き方を知らない。必要な資料がどこにあるのかも分からない。一日中、段ボールや書類の山をひっくり返して探して、知り合いの人に書き方を聞いて……と、そんな具合だ。 一人さんは「この天文台は父が築いた人脈で支えられている」と話し、自らは「裏方」と割り切る。星や太陽の解説、天文台の事務は、父の人柄を慕って集まった運営ボランティア約10人に任せる。一人さんは、歯科医の仕事の合間を縫って、全国の小中学校に出前教室の依頼を取り付けるなど、天文台の営業活動に奔走する日々だ。 天文台の入場者は月平均40人ほど。運営は楽ではない。だが「天文台に来て星を見て、歓声を上げる子どもたちの笑顔を見ると、天文台を簡単につぶすわけにはいかないと思うんです」。 台長になって10年。最近、星に魅力を感じ始めている。「誰に対しても美しく光り、人を引きつける。人望が厚かった父の人柄と重なる気がするんです」。自分なりに、この天文台の「台長」を務め上げることが親孝行になる気がしている。【山田尚弘】============== ■人物略歴 ◇まさむら・かずひと 岐阜市で1981年から歯科医院を経営。98年11月に岐阜天文台の台長に就任。天文台が一般開放される毎月第1、3土曜に、来場者とともに星を眺めることが楽しみ。岐阜市加野在住。55歳。毎日新聞 2008年10月6日 地方版
先生は親身になって丁寧な治療をしてくれます。またスタッフの方もとても優しく気さくで、地元にこんないい歯医者さんがあってよかったと思います。またお世話になりたいです!
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