(1) |
2次カリエス |
詰め物や冠などで治療した箇所が、再度虫歯になることを言います。=二次齲蝕。 |
(2) |
3DS |
バイオフィルムという細菌膜を除去して歯のみに薬剤を直接作用させることのできる環境を作り、除菌を行う予防方法です。Dental Drug Delivery Systemの略です。 |
(3) |
3Mix法 |
3種類の抗生物質メトロニダゾール・セファクロール・シプロフロキサシンを混合したものを塗布してかぶせる歯科治療方法です。保険適用外の治療です。 |
(4) |
3Mix−MP法 |
3種類の抗生物質メトロニダゾール・ミノマイシン・シプロフロキサシンを混合したものを塗布してかぶせる歯科治療方法です。3Mix−MP法イコール虫歯治療ではありません。3Mix−MP法の虫歯治療は「Save pulp療法」と言われ、感染根管治療は「NIET」と言われます。 テレビなどでも放映され、「万能」「削らずに治る」「1回の通院で治る」などと信じている人もいるようですが、3Mix−MP法で治療しきれずに抜髄をする場合もあります。保険適用外の治療です。→3Mix−MP法 |
(5) |
8020運動 |
80歳で20本の歯を残そうという運動のことです。 |
(6) |
C |
虫歯のことです。カリエス(caries)からきています。虫歯の程度に応じてCO〜C4に分類されます。カリエスが進行すると、Pul(歯髄炎)になってしまいます。 |
(7) |
CO |
虫歯の進行度合いの1つで、要観察歯です。明らかな虫歯ではありませんが、虫歯の初期症状が見られるものです。COのOは、数字のゼロではなく英字のオーです。observation・・・観察を表します。 |
(8) |
C1 |
虫歯の進行度合いの1つで、虫歯がエナメル質内にあり、象牙質に達していないものです。 |
(9) |
C2 |
虫歯の進行度合いの1つで、虫歯が象牙質に達し、まだ歯髄に達していないものです。 |
(10) |
C3 |
虫歯の進行度合いの1つで、虫歯が歯髄に達してしまったものです。 |
(11) |
C4 |
虫歯の進行度合いの1つで、虫歯で歯冠が崩壊して残根の状態になったものです。 |
(12) |
CR |
コンポレットレジン(複合レジン)のことです。紫外線を照射することによりかたまります。 |
(13) |
EBM |
科学的根拠をふまえた医療(Evidence Based Medicine)のことです。医療機関側が、実証的かつ実用的な医学的根拠を充分理解した上で、患者に対して最善の治療法を決定することです。 |
(14) |
EMR |
電気的根管長測定検査のことです。根の長さを測る検査に使います。 |
(15) |
Ext |
歯を抜くことです。英語のExtract(抜く)からきています。=エキスト。 |
(16) |
FC |
フォルムクレゾールと言う根管治療薬の名前です。 |
(17) |
FCK |
フルキャストクラウンと呼ばれる臼歯全体を覆う金属のかぶせ物のことです。 |
(18) |
FD |
総入れ歯(full denture)のことです。総義歯とも言います。 |
(19) |
FOP |
フラップオペレーションのことです。 |
(20) |
G |
歯肉(=歯茎)のことです。英語のgingivaからきています。歯肉炎(Gingival Inflamation)のことを単にGとも言います。 |
(21) |
GBR |
骨誘導再生のことです。欠損した骨組織を再生させる治療法です。GTRの技術を応用して、歯槽骨が欠損した部分も再生が可能となります。 |
(22) |
GP |
歯肉整形術(gingivoplasty)のことです。歯ぐきの形態異常や歯周病などによって形の崩れてしまった歯ぐきを、自然の形を保ちながら綺麗に整える手術のことです。 |
(23) |
GP |
一般臨床歯科医師(General Practitioner)のことです。GPではない歯科医師とは、大学の教授や研究者、矯正専門医ほか自費専門に行う歯科医師です。 |
(24) |
GTR |
組織誘導再生のことです。歯槽骨や歯根膜が破壊された範囲を専用の膜で覆い、再生させる治療方法です。 |
(25) |
HJK |
硬質レジンジャケット冠(ハードレジンジャケットクラウン)のことです。保険診療で前歯や小臼歯に使用される白いプラスチックのかぶせ物です。 |
(26) |
IC |
インフォームドコンセントの略です。 |
(27) |
Imp |
インプと読みます。印象のことです。英語のimpressionから。 |
(28) |
MB |
メタルボンドの略です。 |
(29) |
MI |
ミニマムインターべンションの略です。 |
(30) |
MTM |
部分矯正(Minimal Tooth Movement)のことです。口全体の歯並びを治す全顎矯正に対して、少数の歯を最小限の装置で動かす歯列矯正の方法です。 |
(31) |
O−リングテスト |
オーリングテストとは、片手の親指と人差し指の先を合わせて輪を作り、それを検査者が引っ張って筋力の強さを調べることにより、体の異常を診断する方法のことです。 |
(32) |
P |
歯周病(Periodontal Diseases)のことです。 |
(33) |
Per |
ペルと読みます。根尖性歯周炎・歯根膜炎のことです。Perには、急単/急化/慢化などがあります。 |
(34) |
PMTC |
短時間で器械によって、タバコのヤニやコーヒー・お茶の色素沈着や歯垢を綺麗に除去することです。 PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)の略で、歯科医師や、歯科衛生士などによって行ないます。ご自身では磨きにくい歯と歯の間を重点的に清掃、研磨していくことで、虫歯や歯周病を抑制し、さらには歯質を強化し審美性の向上も促す効果的な方法です。 2〜3ヶ月に1回のメンテナンスが理想です。 |
(35) |
Pul |
プルと読みます。歯髄炎(Pulpitis)のことです。Pulには、急性/慢性、単純性/化膿性/潰瘍性/増殖性/壊疽性などがあります。 |
(36) |
P処 |
スケーリングで歯石を除去した後、状態に応じて患部を消毒したりする処置のことです。 |
(37) |
RDA |
歯磨き粉の研磨性を示す指数です。数値が大きいほど、研磨性が高いことを示します。 |
(38) |
RDテスト |
レサズリンという薬を使って唾液から虫歯菌の数を調べるテストです。15分程度で口の中の衛生状態が判ります。 |
(39) |
SJCD |
歯科では日本最大のスタディ・グループです。インプラント・GBR・審美歯科などを含む歯周・外科・矯正・補綴という代表的な治療技術を高度なレベルで専門的に連携させ、一口腔単位を総合的に捉えながら治療ゴールを目指しています。Society of Japan Clinical Dentistry。 |
(40) |
SP |
消毒のことです。 |
(41) |
SRP |
スケーリング・ルートプレーニングのことです。 |
(42) |
TBI |
歯ブラシのやり方の指導のことです。Teeth Blushing Instructionの略です。 |
(43) |
TMD |
側頭下顎部障害(Tenporo Mandibura Disoders)で、一般には顎関節症のことです。 |
(44) |
アーテキュレーター |
咬合器のことです。歯の噛み合わせを再現する機械装置です。 |
(45) |
顎 |
あごです。=顎(がく)。 |
(46) |
ア充 |
アマルガム充填のことです。 虫歯の治療で、削った穴にアマルガム(水銀化合物)という合金を詰めることです。 |
(47) |
アタッチメント |
入れ歯の安定させるために、残っている歯に取り付ける装置のことです。 |
(48) |
圧排 |
あっぱいと読みます。一時的に歯肉をひろげて歯の辺縁部を明確・精密に型取りできるようにする作業で、主に歯と歯肉の間に細い糸を入れて型取りをします。 |
(49) |
アップライト |
傾いている臼歯(奥歯)などを真っ直ぐに起こす治療のことです。 |
(50) |
アネステジー |
麻酔のことです。 |
(51) |
アパタイト |
ハイドロキシアパタイトのことです。 |
(52) |
アペックス |
根尖(歯の根の尖端)のことです。apex。 |
(53) |
アマルガム |
歯の詰め物に使われる材料の一つで水銀化合物です。水銀と銀とすずを混ぜて作られます。昔は虫歯の穴に詰める治療に使われていましたが、最近はあまり使用されません。amalgam。 |
(54) |
アルギン酸塩印象材 |
印象(口の中の型を取ること)の際、よく使われる歯科材料です。アルジネート印象材とも呼ばれます。 |
(55) |
アンキローシス |
歯科病名の1つで、骨性癒着のことです。歯根と顎の骨が癒着する状態になることで、臼歯に起こりやすく、歯列がこの部分だけへこんだままになります。 |
(56) |
アンダー |
神経管の長さの測定をして、短い時に言います。英語のunderから。 |
(57) |
アンチエイジング |
抗老化、抗加齢のことです。年をとることを止めることであり、俗に言う若返りです。新しい学問分野として注目されています。 |
(58) |
アンレー |
アンレイのことです。 |
(59) |
アンレイ |
虫歯が進んで削る部分が多い場合、歯の4面を覆って修復する詰め物のことです。 |
(60) |
一口腔単位 |
口腔内の虫歯や歯周病そして噛み合わせも含め、予防も考慮した上でバランス良く総合的に治療をしていく方法のことです。ひと昔前は、一歯単位と言う悪い歯だけの治療が主流を占めていました。 |
(61) |
一歯単位 |
問題がある歯だけの治療をすることです。またどこかの歯に問題が出てきたら歯科医院に行ってその歯だけを治してもらうという、いわば、悪い歯との追い駆けっこの治療方式です。治療期間は短いのですが歯はどんどん悪くなりやすいのです。 悪い歯だけを治すということではなく、予防や全体の咬合も含め、総合的な一口腔単位の治療を患者側が望むようになるべきです。 |
(62) |
糸切り歯 |
前から見て3番目にある歯です。犬歯のことです。 |
(63) |
いびき |
睡眠時に出る、狭くなった上気道が呼吸時に擦れて出す音のことです。いびきそのものは病気ではありませんが、他人に迷惑をかけることがあるので、歯科や耳鼻咽喉科にいびき外来が設けられているケースがあります。 |
(64) |
イリゲーション |
虫歯を削った後の歯の穴や歯周ポケットなどをきれいに洗浄することです。 |
(65) |
医療券 |
生活保護法による医療扶助を受ける資格があることを証明する書類のことです。 |
(66) |
医療費控除 |
1月から12月までの1年間に、自分自身または家族のために支払った医療費が10万円を超えた場合(給与所得が200万円以下の場合はその5%を超えた場合)、確定申告により200万円を限度として税金の一部が戻ってくる制度のことです。 診療費・薬代・入院費用などの他に、紙おむつやパッド類も対象となります。→国税庁:タックスアンサー |
(67) |
医療法第69条 |
「広告規制」の法律です。過大・誇大な広告や宣伝により患者を誘致する行為は医師の品位を傷つけるものであるとして、医療法第69条で、広告規制されています。歯科医院や歯科医師は、診療科名・診療所名称・電話番号・住所・常駐医師氏名・診療日・診療時間など、限られた情報しか広告できません。しかし、厚生労働省は、第69条への附則や通達によって、広告規制を緩和しつつありますし、国民への情報公開の観点から、インターネットでの紹介は「広告」に当たらないとの判断を採っているようです。患者の立場からすれば、容易に必要な情報を得られるインターネットは、歯科医院選びの貴重な情報源です。 |
(68) |
医療法第70条 |
標榜科目に関する定義です。標榜できる歯科診療科名は、歯科・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科の4つに限られています。個別に厚生労働大臣の許可を受けた場合のみ、麻酔科を標榜することができます。 |
(69) |
入れ歯 |
抜けたり欠けたりした歯の機能を補うために、着脱可能な人造の歯を入れることです。また、人造の歯のことです。=義歯(ぎし)=デンチャー。 部分的な入れ歯のことを部分入れ歯(=部分床=パーシャルデンチャー)、すべての歯の入れ歯のことを総入れ歯(=総義歯=フルデンチャー)と言います。 |
(70) |
印象 |
歯の型を取ることです。この型を元にして、歯の詰め物やかぶせ物などの製作に必要な口の模型を作ります。 |
(71) |
院内技工 |
病院・診療所の中に技工士がいて、院内で技工を行うことです。歯科医師が技工を行うことも院内技工の一種です。 |
(72) |
インフォームドオプション |
インフォームドコンセントから進んだ概念で、医療機関側が患者側に、治療に関する複数の選択肢を示し、患者側が効果・価格・治療期間などから治療方法を選択することです。 |
(73) |
インフォームドコンセント |
患者が医療機関側から治療に関する正しい情報提供や説明を充分に受けて、医療機関側と患者側が相互が同意・納得した上で治療を進めることです。インフォームドコンセプトは誤りで、インフォームドコンセントです。 |
(74) |
インプラント |
人工歯根治療のことです。歯がなくなってしまったところに穴を開け、顎の骨にチタン製など人工の材料を植え込み、その上に人工の歯を作製する外科的な治療方法です。入れ歯のように取り外しできない物なので、慣れてくると自分の歯と同じような感覚になります。 |
(75) |
インプラント矯正 |
矯正治療用に作られたインプラントを顎の骨に埋め込むことによって歯を動かし、健康な噛み合わせと美しい歯並びを目指す治療方法です。これまでの矯正治療では困難とされていた歯の移動や、治療期間の短縮などが可能となります。 |
(76) |
インレー |
インレイのことです。 |
(77) |
インレイ |
比較的初期の虫歯を削った後の空洞(クレーター)に型取りをして作る詰め物のことです。主に金属製ですが、レジンという樹脂や高品質のセラミック(陶器)で作られた白い詰め物もあります。ほとんどが神経の生きている歯に用いられます。 |
(78) |
う窩 |
うかと読みます。う蝕によってできた凹型の穴のことです。クレーターとも言います。 |
(79) |
齲窩 |
=う窩。 |
(80) |
受け口 |
反対咬合・下顎前突のことです。 |
(81) |
受付 |
診察券や健康保険証を提示し、支払を行ったり領収書を受領する歯科医院にある窓口のことです。受付の業務は、カルテ管理、レセプト管理、予約管理、リコール、クレーム管理など多岐にわたります。 |
(82) |
う歯 |
虫歯のことです。 |
(83) |
齲歯 |
=う歯=虫歯。 |
(84) |
う蝕 |
歯の組織が細菌によって破壊されて穴ができていくことです。虫歯になることです。 |
(85) |
齲蝕 |
=う蝕。 |
(86) |
膿 |
うみと読みます。膿瘍(のうよう)のことです。 |
(87) |
エアーアブレーション |
人体に無害な非常に細かい粒子を歯に吹き付けて、小さい虫歯を取り除く治療機器のことです。従来の歯を削る治療機器であるドリルと比較すると、音や振動が少ない特徴があります。 |
(88) |
永久歯 |
6〜7歳頃から生え始める、生え替わることのない歯の総称です。永久歯の数は28本、親知らずを含めると32本あります。⇔乳歯。 |
(89) |
衛生士 |
→歯科衛生士。 |
(90) |
エキスカベータ |
仮封材を取り除く時に使う器具のことです。単にエキスカとも言います。 |
(91) |
エキスト |
歯を抜くことです。英語のExtract(抜く)からきています。=Ext。 |
(92) |
エステニア |
ハイブリット・レジンのことです。ポーセレン含有のコンポジットレジンで、硬度と強度が強いのが特徴です。 |
(93) |
エッジワイズ法 |
角型ワイヤーを用いる歯科矯正治療法のことです。 |
(94) |
エッチング |
歯質とレジンとの接着力を高める目的で行う歯面の前処理のことです。 |
(95) |
エナメル質 |
歯冠部の表面の部分です。人体の中で最も硬い部分です。成分の97%がハイドロキシアパタイトの結晶でできています。 |
(96) |
エムドゲイン |
セメント質再生誘導剤の名前です。歯周病においてセメント質再生によって骨が再生し、歯周病を治癒させる薬剤です。幼若豚の歯胚から抽出されたエナメルマトリックスタンパクを主成分としています。 |
(97) |
エレベーター |
歯を抜く時に、歯と歯肉の間に差し込み、捻って歯を抜きやすくするために使う歯科医療器具です。抜歯時には鉗子とともに使います。 |
(98) |
縁下 |
歯茎より下の部分のことです。えんかと読みます。また、歯肉縁下カリエス(歯茎より下にある虫歯こと)を、単に縁下とも言います。⇔縁上。 |
(99) |
嚥下 |
えんげと読みます。医学用語ではえんげと読みますが、一般にはえんかと読みます。食物を飲み込むことです。 |
(100) |
縁上 |
歯茎より上の部分のことです。えんじょうと読みます。⇔縁下。 |
(101) |
遠心 |
歯の奥側のことです。⇔近心。 |
(102) |
エンド |
根管治療(神経の治療)のことです。英語のEndodontic treatment(歯内療法)からきています。 |
(103) |
オールセラミック |
全てがセラミック(陶器・陶材)で作られた歯のかぶせもの(歯冠)のことです。保険外になります。 |
(104) |
オールポーセレン |
ポーセレンと金属のクラウンが一般的であったのですが、最近はすべてポーセレンのクラウンもできるようになりました。半透明で、自然歯と見分けるのが難しいほどです。 |
(105) |
奥歯 |
小臼歯と大臼歯の俗称です。上下左右で20本あります。 |
(106) |
オッセオインテグレーション |
チタン製のインプラントと顎の骨が結合することです。 |
(107) |
親知らず |
第三大臼歯のことです。最も奥に上下左右4本あり、18歳〜30歳くらいの間に生えます。人によっては生えて来ない場合もあります。歯ブラシで掃除しづらい歯です。=智歯=知歯。 |
(108) |
オンレー |
オンレイのことです。 |
(109) |
オンレイ |
インレイの大きいものです。 |
(110) |
開咬 |
かいこうと読みます。奥歯を咬みしめた時に、上下の前歯に大きな隙間がある状態です。前歯で食べ物を噛み切ることができず、空気が前歯の隙間から漏れるので、発音がはっきりしなかったりします。 |
(111) |
外傷歯 |
事故や怪我、転んだ・殴られた・自動車事故などにより、破折したり脱臼した歯のことを外傷歯と言います。 |
(112) |
下顎 |
かがくと読みます。下あごのことです。 |
(113) |
下顎前突 |
受け口(反対咬合)のことです。深く噛んだ時に下の歯が前に出ている状態のことです。矯正治療で治せます。⇔上顎前突。 |
(114) |
かかりつけ歯科医 |
2000年4月から始まった制度のことです。歯の病気の状態・治療方法の選択・治療計画などの情報を、診察を受けた歯科医師から提供させることができる制度です。患者側と歯科医師側がお互いに信頼し合い、予防歯科や家族全員へのケアなど、長く付き合っていくための合理的なコミュニケーションを図るために取り入れられました。 |
(115) |
顎 |
がくと読みます。上下の歯とそれを支える骨や筋肉組織などの総称です。 |
(116) |
顎関節症 |
噛む時に顎の関節が痛い、口を大きく開けられない、口を開け閉めするとき変な音がするなど、顎周辺の機能障害の総称です。虫歯・歯周病に次いで多い歯科の病気と言われています。原因は噛み合せの異常や歯軋りや外傷・精神的ストレスなどです。 |
(117) |
顎偏位症 |
顔が傾いたり曲がったりしている状態で、歯の噛み合わせが狂っている症状のことです。→顎関節症。 |
(118) |
過剰歯 |
人間に生える親知らず4本を含む32本の歯以外に生える余分な歯のことを言います。SPTとも言います。⇔先天性欠如。 |
(119) |
仮着 |
かちゃくと読みます。補綴物を仮に付けておくことです。⇔合着。 |
(120) |
ガッタパーチャ |
神経の治療終了後に、神経管を封鎖する時に使われる材料です。ガッターパーチャーとも言います。 |
(121) |
窩洞形成 |
虫歯を削った後に、詰め物やかぶせ物の特性に合わせて、削った部分を形成することです。KPとも言います。 |
(122) |
仮封材 |
虫歯を除去した穴に、詰め物やかぶせ物を入れるまでの間、一次的に詰める仮の詰め物のことです。 |
(123) |
ガマ腫 |
唾液の流出障害によって生じる嚢胞のことです。10〜30歳の女性によく見られます。 |
(124) |
カリエス |
虫歯のことです。Cと書きます。 |
(125) |
カリエスリスク |
虫歯になる危険度のことです。口の中の最近の種類や数を調べることによって、カリエスリスクを定量的に知ることができます。 |
(126) |
カリソルブ |
化学・機械的に虫歯を除去するシステムのことです。薬剤により削らずに虫歯を化学的に溶解し、手用器具にて除去します。保険適用外の治療です。 |
(127) |
カルテ |
検査結果・診療計画・診療経過・診療結果などを記した診療録のことです。 |
(128) |
ガルバニー電流 |
口腔内に別の種類の金属が入っている場合に起こる、イオン化傾向の違いにより流れる電流のことです。ガルバニー電流により、歯の神経の疼痛を引き起こすことがあります。 |
(129) |
仮歯 |
かりばと読みます。治療の途中で仮に付けておく歯です。保険外ですが、自費請求をしない歯科医院が多いようです。テック(テンポラリークラウン)、暫間歯(ざんかんし)とも言います。 |
(130) |
感根 |
かんこんと読みます。感染根管の略です。 |
(131) |
感染根管 |
病気に感染している根管(歯の根っこ)のことです。根管治療によって治します。 |
(132) |
鉗子 |
かんしと読みます。歯を掴んで抜くために用いられる歯科医療器具です。抜歯時にはエレベーターとともに用いられます。 |
(133) |
環境ホルモン |
歯科で使用する材料で白色や透明感のあるプラスチック系のものは口の中でモノマー(物質)が溶け出し更にこれが体内に蓄積されて、環境ホルモン問題を引き起こすとも言われています。 |
(134) |
カンジダ |
カンディダとも言います。Candidaから。真菌類(かび)であるカンジダ菌の影響で、頬粘膜・舌・口蓋・口唇粘膜などに、白色・乳白色の偽膜(薄皮のようなもの)ができる病気です。乳幼児・老年者に見られることが多いようです。 |
(135) |
技工士 |
=歯科技工士。 |
(136) |
義歯 |
入れ歯のことです。全く歯がなくなってしまった時に作る総入れ歯と、歯が残っている時に作る部分入れ歯に大別されます。 |
(137) |
キシリトール |
砂糖とほぼ同程度の甘さを持ち、カロリーは砂糖の75%ほどの甘味料の成分の名前です。キシリトールの最大の特徴は、虫歯を予防することです。砂糖は虫歯の原因となる酸を作りますが、キシリトールはこの酸を作りません。さらに虫歯の原因菌であるミュータンス菌の活性を弱めます。またキシリトールを口の中に入れると、唾液がたくさん出て歯の表面を中和し、歯を酸から守ります。 |
(138) |
ギミースマイル |
笑うと歯ぐきが出る状態のことです。 |
(139) |
臼歯 |
俗称奥歯で臼の形をしている歯のことです。第一小臼歯から第三大臼歯(親知らず)まで5種類あり、上下左右で20本あります。 |
(140) |
キュレット |
歯根部に付いた歯石を除去するために使う歯科器具のことです。 |
(141) |
矯正 |
矯正歯科または矯正治療のことです。 |
(142) |
矯正歯科 |
叢生(乱杭歯・八重歯)の歯列・受け口(反対咬合・下顎前突)・出っ歯(上顎前突)・開咬などを治して綺麗な自然な歯並びや顔形に治療する歯科のことです。通常、ワイヤーとブラケットを使い、半年から数年かけて、歯を動かします。 |
(143) |
矯正治療 |
矯正歯科によって、矯正する治療のことです。 |
(144) |
頬側 |
きょうそくと読みます。歯の頬の側のことです。⇔舌側。 |
(145) |
金銀パラジウム合金 |
保険でよく使われる銀色の歯科材料の名前です。略して金パラと言います。 |
(146) |
筋機能療法 |
噛み合わせの練習などをすることにより、顎の筋肉を鍛錬する方法です。矯正治療後に必要となるケースが多いようです。MFT(マイオ・ファンクショナル・テラピー)とも言います。 |
(147) |
近心 |
歯の前側のことです。⇔遠心。 |
(148) |
金属アレルギー |
歯に詰めた金属が溶出してイオンとなり、体の中の蛋白質と結合すると完全抗原となってアレルギー反応を引き起こすことがあります。金属アレルギーが原因で、舌炎・湿疹・皮膚炎などの症状が出たり、ひどい場合には死ぬこともあります。金属アレルギーかどうかはパッチテストによって調べます。 |
(149) |
金パラ |
金銀パラジウム合金の略です。 |
(150) |
クラウン |
歯冠部(歯の頭の部分)が虫歯で大きく欠けている(根を残して殆どなくなっている)場合、その頭の部分を金属の冠ですっぽり覆い修復するかぶせ物治療のことです。クラウン治療のほとんどが、神経が死んでいる歯に使われる治療法です。 材質は主に金属ですが、金属材料の他に、審美性を考慮したレジンや歯とそっくりな色と形の丈夫なセラミック冠もあります。材料によって価格は大きく異なります。 |
(151) |
クラスプ |
鈎(こう)ともよばれるもので、入れ歯を作る際に残っている歯に引っかける針金のような装置のことです。 |
(152) |
クラック |
メタルボンドに入ったひびのことです。 |
(153) |
クランケ |
患者のことです。 |
(154) |
クランプ |
ラバーダムを固定する装置のことです。 |
(155) |
クリアランス |
人工歯を入れる際の上下の隙間のことです。 |
(156) |
グルカン |
ミュータンス菌が糖質を分解して作るネバネバした物質のことで、これが歯の表面を覆って歯垢となります。 |
(157) |
形成 |
歯科で形成と言えば、支台歯形成のことを指すことが多いようです。金属の支台歯を削って、形を整えることを言います。 |
(158) |
欠損 |
歯が根っこからなくなってしまっていることです。 |
(159) |
血餅 |
けっぺいと読みます。抜歯後に患部にできるゼリー状のかさぶたのことです。 |
(160) |
犬歯 |
俗称糸切り歯です。上下左右で4本あります。 |
(161) |
コーヌスクローネ |
部分入れ歯の一種です。針金を使わず、残っている歯に金属のかぶせ物をして、そのかぶせ物と入れ歯の装置とを合体させる方法です。保険適用外です。 |
(162) |
コア |
根だけになった歯に入れる土台のことです。金属のコアのことをメタルコアと言います。 |
(163) |
合着 |
ごうちゃくと読みます。正式に歯冠修復物を付けることです。⇔仮着。 |
(164) |
口角 |
唇の端で、上唇と下唇がつながっている部分のことです。 |
(165) |
口角炎 |
口角が切れたり亀裂が入る病気のことです。 |
(166) |
口腔 |
こうくうと読みます。口の中のことです。歯科医学用語としては「こうくう」と読みますが、一般には「こうこう」と読みます。 |
(167) |
口腔癌 |
口腔周辺にできる癌(悪性腫瘍)のことです。 |
(168) |
口腔ケア |
虫歯や歯周病などの病気治療・予防、入れ歯の手入れ、ものを噛んだり飲み下したりする訓練など、歯と口から健康を維持、推進していく総合的な医療と介護のことです。 |
(169) |
口腔外科 |
口の中の怪我、顎の骨折、舌癌などの外科的処置を行う、歯科診療科目の一つです。 |
(170) |
咬合 |
こうごうと読みます。咬み合わせ(噛み合わせ)のことです。 |
(171) |
咬合紙 |
こうごうしと読みます。噛み合わせを確認するときに、歯に色を付けるための紙です。赤い紙が多いようです。 |
(172) |
咬合調整 |
不正咬合がある場合に、咬み合わせを調整する治療方法のことです。 |
(173) |
咬合面 |
噛んだ時に、上下の歯が接する部分のことです。 |
(174) |
口臭 |
口の臭いのことです。口臭の原因の90%は歯周病と言われています。 |
(175) |
口臭測定器 |
息を吹き込むことにより口臭の度合いを測る装置のことです。 |
(176) |
口内炎 |
口腔内の粘膜が赤く腫れたり、できものができたりする病気です。口内炎には、アフタ性/カタル性/潰瘍性/壊疽性などがあります。舌にできる口内炎は舌炎と言います。 |
(177) |
口唇ヘルペス |
唇の周囲などに水泡ができる感染症の一種です。ストレスや疲労、風邪などで免疫力が低下したときに罹りやすい病気です。 |
(178) |
口唇裂 |
こうしんれつと読みます。唇裂とも言います。唇の合わせ目がくっつかないで生まれてくる赤ちゃんの病気です。俗称でみつくちのことです。500人に1人の割合で発生します。治療は生後3ヶ月くらいが望ましいようです。 |
(179) |
合着 |
補綴物を接着剤で付けることです。⇔仮着。 |
(180) |
咬耗 |
こうもうと読みます。歯軋り、強い噛み締め、ブラッシングなどにより、歯がすり減ることです。 |
(181) |
コルチコトミー |
外科的手術により骨に溝を入れて矯正する方法で、早く歯が動きます。 |
(182) |
根管充填 |
根管治療が済んで綺麗になった歯の根の中に細菌等が入らないように詰め物をする治療のことです。根充と略します。 |
(183) |
根管治療 |
虫歯が歯根部まで進行した時に行う、歯科治療方法です。虫歯の部分を削って取り除き、リーマーで根尖部を綺麗に掃除して薬を入れます。患部がよくなったら、コアを立てて、クラウンを被せます。 |
(184) |
混合診療 |
保険診療と自費診療を取り混ぜて行う診療のことです。日本では現在、混合診療はやってはいけないことになっています。その理由は不正請求の温床になるからであろうと思われますが、混合診療が認められる方が患者のためになることが多く、混合診療は今後、認められる方向で検討されているようです。 |
(185) |
根充 |
こんじゅうと読みます。根管充填のことです。 |
(186) |
根尖 |
歯の根の尖端のことです。=アペックス。 |
(187) |
根尖切除術 |
膿瘍(膿)を取り除くための外科的歯科治療方法の1つです。根管治療をした後も歯根の先端にある空洞に膿が残っていた場合、この膿の部分が広がってしまうことがあります。この膿の広がりを防ぐ為に、歯肉の一部を切開して歯根にあるこの膿の部分を取り除きます。そのあと歯根の先端を封鎖して治療は終了です。 |
(188) |
根治 |
こんちと読みます。歯の根っこの治療のことです。=根管治療。 |
(189) |
コンポレットレジン |
虫歯の治療でできた穴に詰める材料の一種です。=CR。 |
(190) |
再 |
歯科技工物(インレイやクラウン)が合わない時にやり直すことです。 |
(191) |
再生医療 |
失われた歯をその人の細胞を培養することによって再生する新しい医療です。 |
(192) |
サイナス |
副鼻腔のことです。上顎骨の鼻の横にある大きな空洞です。 |
(193) |
サイナスリフト |
顎洞底挙上術のことです。歯がなくなると歯槽骨も吸収しますので、上顎においては歯槽骨側と上顎洞側から骨吸収が進行することも少なくないのです。膨らんできた上顎洞に移植骨や骨補填材、またはインプラント本体の一部を挿入して、上顎洞の底部分を押し上げる技術です。 |
(194) |
差し歯 |
根だけ残っている歯に、コアを入れて人工の歯を入れることです。 |
(195) |
サホライド |
知覚過敏を起こしている歯や乳歯などに対して、フッ化アンモニア銀の溶液を塗って、虫歯の予防をすることです。銀の沈着によって歯が黒くなることがあります。→フッ素。 |
(196) |
サムガード |
幼児の主に親指(thumb)の指しゃぶりを強制的にやめさせるためにつける指サックなどのことです。 |
(197) |
暫間固定法 |
歯周病などが原因で歯に動揺(ぐらぐらと動くこと)がある場合に、両側の歯などと一次的に固定する方法のことです。 |
(198) |
シーラント |
歯の溝、特に奥歯の溝は狭く深いために、汚れが溜まっても歯ブラシでは除去しづらいものです。この溝をプラスチック樹脂で完全に塞いで保護するという予防方法です。現在、材料も発達しており、耐久性も良くなったし、歯を固く丈夫にしてくれるフッ素を混入したフッ素徐放性シーラントも使われています。子供の乳歯や生え始めたばかりの永久歯によく使われます。 |
(199) |
シェーグレン症候群 |
自己免疫疾患の一種で、涙腺の涙分泌を障害、唾液腺の唾液分泌などを障害する病気です。40〜60歳の中年女性に好発し、男女比は1対14です。 |
(200) |
シェード |
色調のことです。歯科では人工歯の色のことを言います。 |
(201) |
歯牙 |
しがと読みます。歯のことです。 |
(202) |
歯科医院 |
歯科の治療を行う診療所のことです。総合病院などに歯科が併設されていることがあり、これは病院の中の歯科です。「歯科病院」というものはありません。歯科医院のことを歯医者とも言います。 |
(203) |
歯科医師 |
歯科医師法に基づき、歯の病気の予防・治療をする医師のことです。歯科医、歯医者とも言います。 |
(204) |
歯科医師会 |
歯科医師会は、主に開業医が入会している任意加入団体で、学校検診や夜間・休日当番医などの割り振りを決めたり、国民のデンタルIQを高めるための広報活動などをしています。日本歯科医師会が全国組織で、その下に各都道府県の歯科医師会があり、さらにその下に各郡市の歯科医師会があるという3層構造になっています。 |
(205) |
歯科医師法第1条 |
「総則」です。『歯科医師は、歯科医療及び保健指導を掌ることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。』 |
(206) |
歯科医師法第19条 |
「診療応召の義務」の法律です。診療に従事する医師は、診察・治療の求めがあった場合には、正当な事由がなければこれを拒むことはできません。過去に診療費の未払があっても、診療時間外であっても、天候の不良などがあっても、拒むことはできません。診察と治療は区別されていますので、診察の上、自分が治療するかどうかは歯科医師の判断になりますが、応急処置などできるかぎりのことはしなければなりません。「予約がいっぱいだから」と言うのは、全く正当な事由になりません。 |
(207) |
歯科医師法第20条 |
『歯科医師は、自ら診察しないで治療をし、又は診断書若しくは処方せんを交付してはならない。』 |
(208) |
歯科医師法第22条 |
『歯科医師は、診療をしたときは、本人又はその保護者に対し、療養の方法その他保健の向上に必要な事項の指導をしなければならない。』 |
(209) |
歯科衛生士 |
歯および口腔の病気の予防や衛生指導を歯科医師の指導のもとに行う女性専門職のことです。厚生労働大臣の認定する国家資格です。一般に歯科医院には看護師(旧看護婦・看護士)はいません。 |
(210) |
歯科技工士 |
義歯・歯冠・充填・マウスガード・矯正装置などを歯科医師の指示のもとに作製・加工する専門職のことです。厚生労働大臣の認定する国家資格です。 |
(211) |
歯学部 |
日本では全国に国立・公立・私立を合わせて、27大学29学部の歯学部があります。日本大学と日本歯科大学には2つの歯学部があります。歯科教育関連リンク(大学など)をご参照下さい。 |
(212) |
歯科助手 |
歯科診療の介助をするアシスタントのことです。 |
(213) |
歯科診療科目 |
歯科医院・病院などによって分けられている科目の名前です。それぞれの機関によって呼び方は様々ですが、一般歯科・小児歯科・口腔外科・審美歯科・矯正歯科・予防歯科などの科目名があります。標榜科目は厚生労働省によって定められてています。 |
(214) |
歯科大学 |
歯学部をご参照下さい。 |
(215) |
歯間 |
歯と歯の間のことです。 |
(216) |
歯間ブラシ |
歯と歯の間を磨く小さな歯ブラシのことです。 |
(217) |
歯冠 |
歯肉(歯ぐき)から出た、歯の頭の部分のことです。⇔歯根。 |
(218) |
歯頚部 |
しけいぶと読みます。歯と歯肉の境目の部分です。 |
(219) |
歯垢 |
しこうと読みます。プラークとも歯糞とも同義です。歯の周りに付着する白・淡黄色の泥状の物で、虫歯や歯周病(歯槽膿漏)の原因となるものです。 |
(220) |
歯根 |
歯の根の部分、歯肉(歯ぐき)の中で骨の中に埋まっている部分のことです。⇔歯冠 |
(221) |
歯根膜 |
歯根と歯槽骨(歯を支える骨)の間にあるうすい膜のことで歯根と骨をつなぐ役目をしています。 |
(222) |
歯根膜炎 |
虫歯がかなり進行して歯根の周りの歯根膜に炎症を起こす歯根の病気のことです。Perと言います。 |
(223) |
歯周炎 |
歯を支えている歯槽骨が破壊される歯周病の一種です。歯槽膿漏は歯周炎の1つです。 |
(224) |
自臭症 |
口臭がないのに、自分の口臭を気にしてしまうあまりに社会生活に支障をきたす精神病の一種です。 |
(225) |
歯周病 |
歯の周辺組織にかかわる病気の総称です。歯肉の炎症による出血・腫れを特徴とする歯肉炎と、歯を支えている歯槽骨が破壊される歯周炎に大別されます。 |
(226) |
歯周ポケット |
歯と歯肉の境界にある溝のことです。この溝の深さが3mm以上になると、歯周病要注意です。 |
(227) |
歯式 |
上下左右の歯の位置や欠損状態を表す書式(フォーマット)のことです。 |
(228) |
歯髄 |
しずいと読みます。歯の中(中心部)には一般に「神経」と言われている歯髄があります。歯髄には神経線維だけではなく、血管やリンパ管などがあり、歯に栄養を送っています。 |
(229) |
歯髄炎 |
虫歯が進行して歯髄にまで達した場合の病名で、ズキズキと拍動性の自発痛が出るものです。Pulとも言います。 |
(230) |
歯石 |
しせきと読みます。歯垢には多くの細菌がいますが、細菌の死骸が歯の表面に積み重なり、唾液の酵素やミネラルなどが作用して硬く石のようになって歯にこびりついたものを歯石と言います。歯石にはさらに細菌が棲み付き、歯周病を起こす原因ともなります。歯石はブラッシングでは取れません。スケーリングにより除去します。 |
(231) |
歯槽骨 |
歯を支える顎の骨のことをいいます。 |
(232) |
歯槽膿漏 |
歯周病の中の歯周炎の1つで、成人性歯周炎または慢性辺縁性歯周炎のことです。 |
(233) |
支台歯 |
差し歯・ブリッジ・入れ歯の土台になる歯のことです。 |
(234) |
失活歯 |
抜髄した後の神経(歯髄)がない歯のことです。 |
(235) |
試適 |
してきと読みます。できあがった補綴物や入れ歯などが、ぴったり合い、きちんと噛めるかどうかを見るために、口の中に仮セット(仮付け)して診査してみることです。TFとも言います。 |
(236) |
歯肉 |
歯冠の根もとの部分を取り巻いているピンク色をした粘膜です。歯を支えている骨(歯槽骨)を保護しています。歯茎、歯齦(しぎん)とも言います。 |
(237) |
歯肉炎 |
歯肉に起こる炎症です。赤く腫れて、出血することもあります。歯齦炎(しぎんえん)とも言います。単にGとも言います。 |
(238) |
歯肉切除術 |
歯肉炎などの治療方法の1つで、歯肉を切除する手術のことです。 |
(239) |
歯胚 |
歯と歯周組織の原基となるものです。 |
(240) |
支払基金 |
保険診療を行った歯科医院が、月単位に保険診療内容をまとめて診療報酬請求(レセプト請求)する機関のことです。支払基金では、保険診療内容をチェックし、保険者に診療報酬請求します。 |
(241) |
自費 |
自費診療、保険外診療のことです。歯科ばかりでなくすべての医療は、保険診療と自費診療に大別されます。保険が効かない診療のことを自費と言います。 【自費診療の例】 高額な金属やセラミックの人工歯・ホワイトニング・インプラント・レーザー治療・矯正治療・予防歯科などがあります。 ⇔保険。 |
(242) |
ジャケット冠 |
金属の裏打ちのないクラウン(冠)のことです。 |
(243) |
床 |
しょうと読みます。入れ歯の土台の部分のことです。入れ歯が全部か一部かによって、全部床/部分床と言ったり、入れ歯の床の材質によってレジン床/金属床(=メタルプレート)と言ったりします。 |
(244) |
シュナイダー膜 |
上顎洞と歯槽骨の間にある粘膜のことです。 |
(245) |
上顎 |
じょうがくと読みます。上あごのことです。 |
(246) |
上顎前突 |
出っ歯のことです。上の歯が前に飛び出していて唇を閉じづらく、常時上の前歯が見えている状態のことです。矯正治療で治せます。⇔下顎前突。 |
(247) |
笑気ガス |
吸入鎮静法のことです。笑気麻酔とも言います。30%以下の低濃度亜酸化窒素(N2O)を70%以上の酸素とともに鼻にかぶせた小さなカバーから吸引します。笑気ガスは麻酔ではありません。別途麻酔が必要となることもあります。歯科恐怖症の方などは、笑気ガスを吸引するとリラックスできます。静脈内鎮静法の方がより確実な鎮静効果を得られます。 |
(248) |
小臼歯 |
第一小臼歯と第二小臼歯の2種類あり、上下左右で8本あります。 |
(249) |
小帯 |
頬や唇の内側の粘膜と歯肉との間の細いひだのような部分のことで、それぞれの部位ごとに、上唇小帯・下唇小帯・頬小帯・舌小帯と言います。 |
(250) |
小児歯科 |
小児を対象とした歯科診療科目(標榜科目)の1つです。 |
(251) |
静脈内鎮静法 |
緩和精神安定薬を静脈内投与することにより、鎮静状態を得る方法です。笑気ガスに比べて、鎮静効果がより確実です。 |
(252) |
歯列 |
歯並びのことです。 |
(253) |
歯列矯正 |
悪い歯並びを治す治療方法です。→矯正歯科。 |
(254) |
神経 |
歯の神経は、歯髄と言います。 |
(255) |
人工歯 |
人工的に作られた歯のことです。⇔天然歯。 |
(256) |
侵襲 |
しんしゅうと読みます。何らかの痛みや影響が体にあることです。 |
(257) |
唇側 |
しんそくと読みます。歯の唇の側のことです。⇔舌側。 |
(258) |
審美歯科 |
美しさに焦点を当てた総合的な歯科医療分野のことです。歯には機能的な側面と審美的な側面があり、ともに健康に関しては重要な要素ですが、健康保険制度での治療は機能的な歯科治療に偏重しがちであり、審美歯科的な治療は自費診療になります。審美歯科には、矯正歯科(歯列矯正)・美容歯科・ホワイトニング・セラミックなど特殊材質による人工歯などがあります。 |
(259) |
浸麻 |
しんまと読みます。浸潤麻酔(局所麻酔)のことです。 |
(260) |
診療報酬 |
保険診療において、保険者が歯科医院に支払う医療負担金のことです。保険診療では、通常患者本人負担が3割で、7割を保険者が支払います。 |
(261) |
水平埋伏歯 |
埋伏歯のうち、完全に横向きになっているものを水平埋伏歯と言います。HETとも言います。親知らずがこの状態になっていることが多く、これを水平埋伏智歯と言います。 |
(262) |
睡眠時無呼吸症候群 |
睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる病気です。SAS(sleep apnea syndrome)とも言います。スリープスプリントで治す方法があります。 |
(263) |
スケーラー |
スケーリングをするための歯科治療器具の名前です。 |
(264) |
スケーリング |
歯石を除去することです。歯石はブラッシングでは決して取れません。歯科医院で歯科衛生士が取ってくれます。 年に1〜2回の定期検診が必要です。歯石をそのまま放置しておくと歯周病は悪化して行きます。 |
(265) |
ストッピング |
虫歯治療の途中で、削った部分などを仮封材を使って一時的に封鎖することです。 |
(266) |
スピード矯正 |
通常よりも短い期間で矯正することです。デーモンシステム、インプラント矯正、コルチコトミーなどの方法があります。 |
(267) |
スペースメインテーナー |
乳歯がその役目を終えて永久歯に生え変わるまでに虫歯や何らかの損傷のために失われた場合、隣接している歯が正しい位置から移動してしまい、新しく生えるべき永久歯の場所を埋めてしまうことがあります。この移動を防止するために入れる金属の装置のことです。保隙装置(ほげきそうち)とも言います。 |
(268) |
スリープスプリント |
睡眠時無呼吸症候群の歯科的な治療器具です。マウスピースと同じ構造です。 |
(269) |
セカンドオピニオン |
かかりつけ歯科医院以外の歯科医院に、第三者としての意見を求めることです。かかりつけ歯科医院の診療方針などに疑問がある場合などに別の歯科医院を利用します。 |
(270) |
舌 |
ぜつと読みます。舌(した)・ベロのことです。口腔内にあり口腔底から突出している粘膜に覆われた筋肉性の器官で、食物の攪拌・嚥下を助け、味覚・発音を司ります。 |
(271) |
舌炎 |
口内炎が舌に起こったものです。 |
(272) |
切歯 |
中切歯と側切歯の2種類あり、上下左右で8本あります。 |
(273) |
舌側 |
ぜっそくと読みます。歯の舌の側のことです。⇔頬側・唇側。 |
(274) |
舌苔 |
ぜったいと読みます。舌の粘膜の上面に生じる白い苔状の付着物のことです。これは病気ではないそうです。放置しておいて大丈夫だそうです。 |
(275) |
セラミック |
陶器の歯科材料のことです。耐摩耗性・耐変色性・審美性に優れ、自然歯と見た目は変わりません。保険外(自費)診療になります。 |
(276) |
前装冠 |
主に前歯の補綴物のことです。保険適用の白い硬質レジン前装冠や自費のセラミック前装冠などがあります。 |
(277) |
先天性欠如 |
生まれつき歯が足りないことです。⇔過剰歯。 |
(278) |
象牙質 |
歯の形をつくっており,歯冠部から歯根部までをなします。 |
(279) |
叢生 |
そうせいと読みます。歯がでこぼこに生えていることです。乱杭歯・八重歯のことです。 |
(280) |
側切歯 |
前から見て2番目にある歯です。上下左右で4本あります。 |
(281) |
ソケットリフト |
上顎での造骨法の一種で、上顎洞の底部を押し上げインプラントを埋入するスペースを確保するために行われる術法です。 |
(282) |
染め出し液 |
歯垢を染め出す液のことです。歯垢のある部分は赤く染め出されます。 |
(283) |
タービン |
タービンエンジンのことで、歯を削る器具の名称です。 |
(284) |
ダイアグノデント |
レーザー光によって歯質の変化を測定する機械の名前です。探針などで歯質を傷つけることなく目に見えない初期の虫歯を発見できます。 |
(285) |
大臼歯 |
第一大臼歯から第三大臼歯(親知らず)まで3種類あり、上下左右で12本あります。 |
(286) |
ダイレクトボンディング |
前歯の隙間を埋める時など、歯に直接ハイブリットセラミックス(またはCR)などを乗せることにより、歯の色や形を綺麗にする治療法です。 |
(287) |
だ液 |
唾(つば)のことです。99.5%が水分で、歯で食べ物を噛んで飲み込みやすくするために、口腔内で分泌されます。また、口腔内の酸性度を一定に保ち、味の成分を感じとりやすくする働きもあります。だ液には抗菌作用もあります。 |
(288) |
脱離 |
詰め物や差し歯などが取れてしまうことです。 |
(289) |
探針 |
歯科検診などで使われる先端が鋭利に尖った棒状の検査用具のことです。エクスプローラ、プローブとも言います。 |
(290) |
断髄法 |
だんずいほうと読みます。断髄法とは、乳歯の虫歯が神経まで達した時に行う治療方法で、感染した歯髄部分のみ除去して、健康な歯髄を残す治療法です。 |
(291) |
知覚過敏 |
虫歯でもないのに、熱い・冷たい飲み物で歯がしみたり、歯を磨く時に歯ブラシが当たって痛いなどの症状のことです。知覚過敏の根本的な原因の多くは歯周病です。 |
(292) |
知歯 |
親知らず(親不知)のことです。=智歯。 |
(293) |
智歯 |
親知らず(親不知)のことです。=知歯。 |
(294) |
中切歯 |
一番前にある歯です。上下左右で4本あります。 |
(295) |
爪楊枝法 |
歯周病の予防と治療のための歯の磨き方のことです。 |
(296) |
デーモンシステム |
ハイテクブラケットと矯正用ワイヤーの作用により、弱い力で歯列矯正治療する装置の名称です。 |
(297) |
挺出 |
隣の歯がない、噛み合う歯がない、などによって、歯が本来の位置から突出したり移動したりすることです。 |
(298) |
テック |
仮歯(かりば)のことです。テックとは、テンポラリークラウンを縮めて言った言葉です。 |
(299) |
出っ歯 |
でっぱと読みます。上顎前突のことです。 |
(300) |
テトラサイクリン歯 |
歯が形成される時期に抗生物質の服用によりできる歯の着色のことです。ホワイトニングやラミネートベニアなどで治します。 |
(301) |
デンターネット |
このサイトのことです。歯科医院・患者・歯科関連業者・歯科関連就職希望者のための総合情報サイトです。デンターネットトップ。 デンターネットは、デンタル(dental)とインターネット(internet)の合成語として命名しました。 |
(302) |
デンタル |
2〜3本の少ない歯を撮影をするレントゲンのことです。デンタル(dental)とは「歯の」という意味ですが、歯科医院では、デンタルX線を略して単にデンタルとも言います。 |
(303) |
デンタルIQ |
アメリカのDr.パンキーが提唱した言葉です。歯科的健康観の高い人・歯科医学の恩恵に感謝と尊敬の気持ちの高い人を、デンタルIQの高い人と呼びます。 |
(304) |
デンタルフォービア |
歯科恐怖症のことです。 |
(305) |
デンチャー |
義歯のことです。いわゆる入れ歯です。 |
(306) |
電動歯ブラシ |
電動で動く歯ブラシのことです。 |
(307) |
天然歯 |
自然に生えている歯のことです。⇔人工歯。 |
(308) |
テンポラリークラウン |
仮歯のことです。=テック。 |
(309) |
動揺 |
歯がぐらぐらと動くことです。 |
(310) |
東洋医学 |
有機的・全体的・生態的なものを重視して歯科治療を行う医学のことです。 |
(311) |
ドライソケット |
抜歯時に出血が極端に少なく、血餅(けっぺい)ができずに骨面が露出したままになって炎症を起こした状態のことです。抜歯後2〜3日後に症状が現れ、激しい痛みを伴います。 |
(312) |
ドライマウス |
口腔乾燥症とも言われます。軽度では主に口の中のネバネバ感、虫歯、歯垢の増加、口臭も現れます。重度になり唾液分泌量が低下し口腔内の乾きが進行すると、強い口臭、舌表面がひび割れ、割れた舌の痛みいわゆる舌痛症で摂食障害、会話しづらいなどの発音障害も現れます。場合によっては不眠を起こすこともあります。 |
(313) |
ナート |
縫合のことです。傷口を縫うことです。 |
(314) |
ナイトガード |
歯軋りによる歯や顎関節への負担を防ぐために、睡眠中に口の中にはめるマウスピースのような装置のことです。 |
(315) |
二次齲蝕 |
詰め物や冠などで治療した箇所が、再度虫歯になることを言います。 |
(316) |
日本歯科医師会 |
歯科医師によって構成される社団法人であり、国内最大の歯科医師の団体です。→歯科医師会。 |
(317) |
乳歯 |
子供の時に生える歯です。生後6ヶ月頃から生え始め、10歳前後に永久歯と抜け替わります。通常20本あり、脱落歯・第一生歯とも言います。 |
(318) |
乳酸桿菌 |
虫歯の原因菌の1つです。ラクトバチラスとも言います。 |
(319) |
人間の歯の本数 |
「人間の歯は何本でしょう」…通常、永久歯は28本あります。親知らずは含みません。なお、過剰歯や先天性欠如により歯の本数が変わる場合があります。 |
(320) |
人間以外の歯の本数 |
豚:44本、猪:44本、犬:42本、モグラ:42本、馬:40本、牛:32本、日本猿:32本、キリン:32本、猫:30本、コアラ:30本、山羊:32本、兎:28本、象:26本、ネズミ:16本、シロナガスクジラ:0本、です。 |
(321) |
捻転歯 |
ねじれて生えている歯のことです。ROTとも言います。 |
(322) |
嚢胞 |
のうほうと読みます。膿の袋のことで、歯根部にできたものを歯根嚢胞と言います。 |
(323) |
膿瘍 |
のうようと読みます。歯科病名の1つです。虫歯が進行して虫歯菌が歯髄まで達し、その虫歯菌が原因で歯髄が死んでしまうと、その後にそこに膿が溜まり、歯に空洞ができます。これが膿瘍とよばれる歯根の先にできる病気です。根尖切除術などによって治療します。 |
(324) |
パーフェクトペリオ |
次亜塩素酸と炭酸水素ナトリウム)が含まれた口腔機能水です。歯周病を予防する効果があります。 |
(325) |
パーフォレーション |
根管治療の失敗で、歯根の壁に穴を空けてしまうことです。「バフォる」とも言います。 |
(326) |
バイオセラミックス |
100%セラミックスで、自然歯に最も近い性質を持ちます。 |
(327) |
バイオフィルム |
複数のミュータンス菌などの細菌が集まって形成される細菌膜のことです。一般用語としてのバイオフィルムは配水管などに生じるぬるぬるした汚物のことです。 |
(328) |
歯医者 |
歯の治療をする医者(歯科医師)のことと、歯科医院・歯科診療所・病院(医療機関または建物)のこと、両方を指します。 |
(329) |
バイト |
噛み合わせのことです。英語のbiteから。また、噛み合わせの状態を記録することを「バイトを取る」と言います。 |
(330) |
ハイドロキシアパタイト |
リン酸カルシウム(リン灰石)でできた歯や骨を構成する成分のことで、エナメル質(歯の表面の部分)は97%、象牙質(エナメル質の下の組織)の70%がハイドロキシアパタイトでできています。 |
(331) |
ハイブリッドセラミックス |
セラミックスと硬質レジンの中間に位置するものです。 |
(332) |
歯軋り |
はぎしりと読みます。寝ている最中に歯を強くこすり合わせて音を出すことです。歯軋りは歯の病気です。歯の摩耗や破折、顎関節症を引き起こすこともあります。 |
(333) |
バキューム |
歯科治療中に口腔内に溜まった唾液や歯・金属の削りカスを吸引する治療機器のことです。通常、ユニットに付いています。 |
(334) |
歯ぐき |
=歯肉(しにく)。 |
(335) |
歯茎 |
=歯肉(しにく)。 |
(336) |
歯くそ |
=歯垢(しこう)。 |
(337) |
歯糞 |
=歯垢(しこう)。 |
(338) |
破折線 |
外傷などによって割れた・折れた歯にできている線のことです。 |
(339) |
抜糸 |
一般には「ばっし」と読みますが、歯科では抜歯と同音異義語であるため、「ばついと」と読みます。縫合した手術用の糸を抜くことです。 |
(340) |
抜歯 |
歯を抜くことです。エキストと言います。 |
(341) |
抜髄 |
ばつずいと読みます。歯の神経である歯髄を取り去ることです。 |
(342) |
歯の名称 |
永久歯は前から、中切歯・側切歯・犬歯・第一小臼歯・第二小臼歯・第一大臼歯・第二大臼歯・第三大臼歯(親知らず)の8本、これが、上下左右にあるので、全部で8×4=32本の歯があります。 |
(343) |
歯ブラシ |
歯を磨くためのブラシのことです。 |
(344) |
歯磨き粉 |
歯を磨く時に歯ブラシに付けるゲル状のものです。歯磨き剤とも言います。 |
(345) |
斑状歯 |
まだら模様になった歯のことです。長期間にわたりフッ素を過剰摂取した際、歯の表面にまだら模様のシミが現れることがあります。 |
(346) |
反対咬合 |
上の前歯が内側に、下の前歯が外側になって咬み合っている状態のことです。下顎が前に突き出たようになっています。 |
(347) |
パントモ |
固定された顔の周りを装置が回転しながら撮影していくX線(レントゲン)機器で撮影された写真のことです。1枚ですべての歯を撮影することができます。 |
(348) |
ヒールオゾン |
オゾン治療法とも呼ばれます。オゾンの高い殺菌力を利用して虫歯を治す方法です。保険適用外の治療です。 |
(349) |
皮下気腫 |
ひかきしゅと読みます。主に外傷が原因で歯肉の皮下組織内に空気が入り、柔らかく弾性のある腫瘤(しゅりゅう)ができた状態のことです。 |
(350) |
美容歯科 |
審美歯科の中でも特に美しさを追求した歯科分野のことです。健康な歯を削ってセラミックを入れたり、ラミネートベニアを貼り付けるような治療の他、ホワイトニング、レーザーなどの治療もあります。 |
(351) |
標榜科目 |
医療法第70条により、標榜できる歯科診療科名は、歯科・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科の4つに限られています。個別に厚生労働大臣の許可を受けた場合のみ、麻酔科を標榜することができます。 |
(352) |
ファイバーコア |
かぶせ物の土台に使う材質の一種で、グラスファイバーを束ねてそこに高強度のレジンを混ぜたものです。従来のメタルコア(金属の土台)に比べて、弾性に優れ、歯のたわみに応じるため、歯の持ちがいいと言われています。保険適用外です。 |
(353) |
ファイル |
神経の治療を行う針のような機具です。=リーマー。 |
(354) |
ファセット |
上の歯と下の歯との噛み合わせによって生じる摩耗(まもう)面のことです。咬合小面とも言います。 |
(355) |
フィステル |
進行した虫歯や歯周病などによって歯周組織に溜まった膿が、外に流れ出る穴のことです。 |
(356) |
不正咬合 |
咬み合わせが悪いことを言います。不正咬合を治す方法として、矯正治療・咬合調整などがあります。 |
(357) |
フッ素 |
エナメル質を強くして虫歯になりにくい歯を作る成分です。→サホライド。 |
(358) |
プラーク |
歯垢のことです。 |
(359) |
プラークコントロール |
プラーク(歯垢)を除去することで、虫歯や歯周病の予防することを言います。 |
(360) |
ブラキシズム |
広義の歯軋りのことで、非機能性咬合習癖の一種です。その種類によって、グラインディング・クレンチング・タッピングなどに分類されます。 |
(361) |
ブラケット |
矯正治療に使う、歯とワイヤーを固定する装置のことです。 |
(362) |
ブラックでんリスト |
当サイト「デンターネット」で定義しているよくない歯科医院に関する投稿集のことです。ブラックでんリスト。 |
(363) |
フラップオペレーション |
歯肉弁剥離掻爬術のことです。歯周病の治療のために歯肉を切除または切開して、掻爬する手術です。 |
(364) |
ブリーチング |
ホワイトニングのことです。 |
(365) |
ブリッジ |
抜けた歯の位置に、隣(または隣の隣)の歯を支柱として利用して作る固定性の人造歯です。橋を架けるような形で作ることからブリッジと呼ばれます。架工義歯、橋義歯とも言います。英語のbridgeから。ブジッヂ・ブリッチは誤記です。 |
(366) |
プロービング |
歯周ポケットの深さを測ることです。 |
(367) |
プローブ |
歯周ポケットの深さを測る探針のことです。 |
(368) |
フロッシング |
フロスで、歯と歯肉の間を掃除することを言います。 |
(369) |
フロス |
歯間の歯垢を除去するための糸ようじのことです。 |
(370) |
ベストでんリスト |
当サイト「デンターネット」で定義している全国ベスト歯科医院のリストのことです。ベストでんリスト。 |
(371) |
ヘミセクション |
分割抜歯のことです。2つ以上の歯根がある歯のうち悪くなった歯根だけを部分的に抜歯して健全な歯根を残す方法です。 |
(372) |
ペリオ |
歯周病のことです。 |
(373) |
ペリコ |
智歯周囲炎のことです。 |
(374) |
ポーセレン |
補綴物に使われる歯科材料の1つで、セラミックのことです。 |
(375) |
訪問診療 |
在宅で療養する寝たきり老人や病人・怪我人など、通院できない患者に対して、歯科医師や歯科衛生士が訪問し、治療・義歯の作製・口腔管理などを行うことです。在宅診療とも言います。 |
(376) |
保険 |
保険診療のことです。歯科の診療は保険と自費(保険外)に二分されます。虫歯や歯周病などの病気を治し、大原則として「噛んで食べる」ことができるように治療することが保険診療の範囲になります。保険で使われる金属は決まっています。 【保険治療の例】 虫歯治療・歯周病治療・レジン・金銀パラジウム合金・ブリッジ・入れ歯 ⇔自費。 |
(377) |
保険医協会 |
保険診療を行う医師・歯科医師によって構成される団体です。 |
(378) |
保険者 |
保険契約に基づいて保険料を徴収し、保険診療発生の際に保険金を支払う義務を負う者のことです。大きくは国保と社保に分類されます。具体的には、日立製作所健康保険組合・トヨタ自動車健康保険組合・野村證券健康保険組合・全国建設工事業国民健康保険組合などのことです。患者が歯科医院で治療を受けた後、歯科医院が支払基金経由で保険者に診療報酬の請求を行い、入金します。 |
(379) |
保険外 |
自費診療のことです。⇔保険。 |
(380) |
保険点数 |
歯科の保険診療では、レントゲン・検査・治療内容・材料・薬などによって、すべて一律に保険点数が決められています。1点が10円であり、通常患者本人が3割負担で、保険者が7割負担となります。 【保険点数の例】 歯科初診料…180点、オルソパントモ・レントゲン撮影…318点、臼歯の抜歯…260点、普通処置(軟化象牙質を削るだけの処置)…16点、抜髄…210点、感染根管処置…120点、根管充填…68点、大臼歯金パラ全部冠…707点。同時に行う本数や同時に行う他の算定項目や付随する条件などによって分厚い本1冊分あるほど複雑です。 |
(381) |
ホスピタリティー |
心のこもったもてなしという意味です。 |
(382) |
保定 |
歯列矯正治療によって歯を動かしますが、矯正装置を外した直後は歯並びが元に戻りやすいので、元に戻らないようにするために用いる治療を保定治療と呼びます。保定治療に用いる装置をリテーナーといいます。 |
(383) |
補綴 |
ほてつと読みます。歯を削った部分や歯が抜けてなくなった部分へ詰め物、かぶせ物、入れ歯などを入れることです。 |
(384) |
ホワイトコート |
歯のマニキュアのことです。歯の表面にCRを薄く塗布して歯の色を白くします。 |
(385) |
ホワイトニング |
薬によって歯を白くする治療法です。自宅でするホームホワイトニングと診療所でするオフィスホワイトニングがあります。歯を削ったり被せたりすることなく、薬によって歯を白くする方法です。 |
(386) |
虫歯 |
歯の硬い組織が口腔内の細菌の作用による歯垢の発酵で溶解して破壊されることです。また、この作用で破壊された歯のことを指します。 虫食い歯とも言います。=カリエス。 |
(387) |
ボンディング |
接着治療のことです。英語のbondingから。歯の隙間を埋めたり、咬み合わせが届いていない歯を長くしたりします。 |
(388) |
マージン |
削った歯とと補綴物が接触しあう部分のことです。 |
(389) |
埋伏歯 |
歯肉の中に埋まっている歯のことです。RTとも言います。埋伏歯の1つに水平埋伏歯があります。 |
(390) |
前歯 |
中切歯と側切歯の俗称です。上下左右で8本あります。 |
(391) |
マウスガード |
→マウスピース。 |
(392) |
マウストレイ |
3DSやホームホワイトニングをする時に口に装着する装置のことです。 |
(393) |
マウスピース |
激しい運動をする時や顎関節症の治療時に装着する装置のことです。 |
(394) |
マウスピース矯正 |
マウスピースを使って矯正をすることです。 |
(395) |
麻酔 |
一時的に神経機能を低下させて、痛みの感覚を失わせることです。歯科の局所麻酔のことを浸麻と言います。 |
(396) |
麻抜 |
まばつと読みます。麻酔して抜髄することです。 |
(397) |
マニキュア |
歯の表面をコーティングして歯を白くする方法です。 |
(398) |
マルモ |
歯型を取った模型のことです。 |
(399) |
みつくち |
口唇裂のことです。三つ口とも書きます。兎唇(としん)とも言います。 |
(400) |
ミニマムインターべンション |
Minimum Intervention。「最小限の治療」ということです。歯をなるべく削らず・神経を取らず・抜かずに、長期的に良好な状態を保つことができる材料を使って治療を行うことです。MIとも言います。ミニマムインターべーションは誤りです。 |
(401) |
ミニマルインターべンション |
Minimal Intervention。ミニマムインターべンションと同義です。 |
(402) |
ミュータンス菌 |
乳酸桿菌(ラクトバチラス菌)と同じく虫歯の原因菌の1つで、これが口の中に多い人ほど虫歯になりやすいのです。砂糖を食べてネバネバした不溶性グルカンを作り、他の細菌も巻き込んで歯垢を作ります。その中で増殖しながら強い酸を出して歯を溶かし始めます。生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には棲んでおらず、親などから感染すると考えられています。 |
(403) |
ミラノール |
フッ素洗口剤の名前です。ミラノールは劇薬指定の医薬品ですので、歯科医師の指導の元、医薬品販売許可されている薬局で購入します。 |
(404) |
ムンテラ |
医師が患者や患者の家族にする病状説明のことです。ドイツ語のMund Therapyから来ています。 |
(405) |
メタボン |
メタルボンドの略です。 |
(406) |
メタルコア |
金属でできたコア(土台)のことです。 |
(407) |
メタルフリー |
メタルコアや金属の補綴物を使わず、ファイバーコアやレジンやセラミックを使って治療し、口腔内の金属をなくすことです。金属アレルギー対策の他、審美面でも優れています。 |
(408) |
メタルプレート |
金属床のことです。入れ歯の床の部分を金属で鋳造して作ったもので、保険適用外になります。 |
(409) |
メタルボンド |
金属にセラミックを焼きつけたクラウンで、天然の歯に近い色調を持っています。保険は効きません。 |
(410) |
模型 |
補綴物や入れ歯を作るために口の中の型を取り、それを石膏で固めて口の中を再現したものです。歯の形だけではなく、噛み合わせを診るためにも使われます。 |
(411) |
八重歯 |
やえばと読みます。叢生の一種です。 |
(412) |
有病者 |
何らかの病気を持った人のことです。麻酔やアレルギーなど生命に関わる重要なこともあります。素人には奇異な感じがしますが、妊婦は有病者になります。 |
(413) |
ユニット |
歯科診療用の椅子のことです。タービンやバキュームや照明やうがいするためのコップなどとセットになっています。最近では口腔内状態を見るため、また、診療計画の説明を受けるためのパソコン画面も一緒になっているものもあります。歯科医院の規模はユニット数で見ます。 |
(414) |
予防歯科 |
虫歯や歯周病などに罹る前に、事前に予防する歯科のことです。キシリトールやフッ素塗布、PMTCなどによって予防を行います。日本では悪くなってから治すということが日常であり、また、日本の健康保険制度が予防歯科を取り入れていない(保険外)ことや、歯科医院側から患者(患者でなくとも国民一般)に積極的にアピールしていないため、予防歯科に関する認知度は低いものです。 |
(415) |
予約 |
わりと多くの歯科医院が採択している定められた時刻に患者を診療する制度のことです。予約制度のお陰で、患者側は長時間待たず、また、歯科医院側は一定の患者数を診療することができます。しかし、予約制度があるにも関わらず待たされたという例や、急患なのに予約がいっぱいだからと診てもらえなかったなどの悪い面もあります。急患の場合は、歯科医師法第19条に「診療応召の義務」があって、この違反となります。 |
(416) |
ラバーダム |
治療する患部の歯以外を弾力性のあるゴムの膜で覆う治療方法のことです。またゴムの膜自体を指します。だ液からの菌感染を防いだり、だ液の水分によって接着しづらくなることを防いだり、異物が口中に落ちたりしないようにする効果があります。 |
(417) |
ラミネートベニア |
歯の表面を薄く削って付けるセラミック製の薄い板(つけ歯)のことです。保険対象外です。 |
(418) |
乱杭歯 |
らんぐいばと読みます。叢生の一種です。 |
(419) |
リーマー |
神経の治療を行う針のような機具です。=ファイル。 |
(420) |
理学療法 |
回復のためのトレーニング、リハビリテーションによって行う治療法です。顎関節症の治療などに効果があります。 |
(421) |
リコール |
歯科医院が患者を呼び戻すことです。治療途中なのに来なくなってしまう場合や、定期的なメンテナンスが必要な場合などにリコールを行います。電話・葉書・電子メールなどで行われます。 |
(422) |
リテーナー |
矯正治療後の保定装置のことです。 |
(423) |
リテイナー |
リテーナーのことです。 |
(424) |
領収書 |
2006年10月よりすべての医療機関に明細付き領収書の発行が義務付けられました。この制度の目的は、不正請求をなくすためだと思われます。お金を払う時には、必ず明細付き領収書をもらいましょう。 |
(425) |
リンガル |
リンガルとは「舌の」という意味です。バイリンガルやマルチリンガルのリンガルと同じ意味ですが、歯科では「舌側の」という意味で用いられます。矯正において、裏側から矯正することをリンガル矯正と言います。⇔唇側 |
(426) |
ルートプレーニング |
歯根の表面から歯垢や歯石が作るバクテリアの毒素をキュレットと言う治療器具などによって取り除くことで、歯周病感染の原因を除去することです。 |
(427) |
レーザー |
誘導放出によって光を増幅・発振する装置です。「Er.YAG(エルビウム・ヤグ)レーザー」、「Nd.YAG(ネオジウム・ヤグ)レーザー」、「炭酸ガスレーザー」、「DIAGNOdent(ダイアグノデント)」、「低出力半導体レーザー」などの種類があります。 レーザーにより、タービンエンジンのようなキーンという不快な音や振動がなく、痛みが少なくて済みます。そのため、ほとんどの治療が麻酔なしで行え、さらには菌の抑制にも繋がるため、通常の虫歯治療以外にも歯周病全般にも使用されます。歯石の除去、口内炎の治療、歯肉の切開、歯茎の黒ずみを白く、義歯の痛みの軽減、アフター治療など特に初期症状に関しては抜群の効果が期待できます。レーザー治療は保険外です。 |
(428) |
レジン |
虫歯の詰め物などに使われる白い樹脂の歯科材料です。保険適用です。→CR。 |
(429) |
レジン充填 |
歯に直接接着される歯の色と同じ色の接着物です。自然歯があまり無くなっておらず、歯にクラウンを装着するほどでもない時の素材として使われます。 |
(430) |
レジンコア |
レジンで作られたコアのことです。 |
(431) |
レセコン |
レセプト(診療報酬明細書)を管理するコンピュータシステムのことです。 |
(432) |
レセプト |
診療報酬明細書のことです。単にレセとも言います。 |
(433) |
レセプト開示請求 |
患者が歯科医院に対して、レセプトの開示を求めることです。レセプト開示請求は患者の権利であり、レセプト開示請求された歯科医院は開示を拒むことはできません。診療費に疑問などがあったら、恥ずかしがらずに堂々とレセプト開示請求をしましょう。 |
(434) |
連関痛 |
1つの虫歯のために、他の健全な歯まで痛むことを言います。 |
(435) |
レントゲン |
X線を光源として用いた写真で、直接目で見えない物体内部の透過像を得ます。歯科では主に歯根部の状態を見るために撮影します。全体を撮影するパントモ、一部の歯だけを撮影するデンタルなどがあります。 |
(436) |
蝋堤 |
ろうていと読みます。義歯を作る時に型を取るためのものです。 |
(437) |
矮小歯 |
本来の大きさの歯よりも小さい歯のことです。 |